伊吹山の麓で、日本の伝統美を愉しむ特別展が開催!
ご無沙汰しています、米原市の魅力を発信する情報サイト「こめつぶ」です。
今回は、伊吹薬草の里文化センター2階、
ギャラリー「かくとだに」にて開催中の特別展「二人展・能面とひな人形展」をご紹介!
この展示会は、古今流 真多呂人形教授である野口真佳江さんと、
野口さんのお父様である中村 弘さん親子での展示会。
伊吹薬草の里文化センター 館長の清水啓子(しみず けいこ)さんに解説していただきながら、
見学させていただきました♪
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展示会の入り口には、お顔がぷっくりして可愛いお福ちゃんがお出迎え(*’▽’)
会場に入ってまずお出迎えするのは、
「かくとだに」の句を歌ったことで知られる有名な作者・藤原実方朝臣(ふじわらのさねかたあそん)の真多呂人形。
伊吹山と薬草を例えて歌ったとされることから、会場名にも採用された「かくとだに」にちなみ、
野口さんがこの展示会用にと、よもぎ色の衣を着せた特別仕様で製作されました。
館長さんによると、どうやら藤原氏はかなりのプレーボーイだったようで。。
こんな色鮮やかな衣を着たら、さらにモテモテになりそうですね |ω・)
|真多呂人形とは?
「真多呂人形」とは、型に桐の粉末を糊を混ぜ合わせた桐塑(とうそ)を詰めて人形本体を作り、
これに筋彫りをし、目打ちなどを使って布の端を押し込み、衣装を着ているように作った人形のこと。
筋彫りに布の端を押し込む動作を「木目込む(決め込む)」ということから、
木目込み人形とも呼ばれるようになりました。
写真の左から、桐の粉末・人形本体・真多呂人形完成品となります。
人形自体の重さも軽く、温かみのあるコロンとした形がなんとも愛らしい!
|真多呂人形のお雛様
わたし自身、真多呂人形を見るのが初めて!
これまでよく見る雛人形は表情に少し怖さを感じることがありましたが(笑)、
野口さんの作る雛人形はとっても表情が柔らかく、作り手の優しさが溢れている印象を受けました。
作品もより近くで見ることができ、布の木目込みの美しさにもうっとりするほど。
|能面
迫力のある能面の数々は、野口さんのお父様である中村さんの作品。
もともと大工さんだった中村さんは能面に魅了されたそのときから、
職人技を活かした彫刻をされています。
彫刻を初めてから5年だそうですが、かなり本格的な仕上がりです。。
こちらの能楽の一部を切り取ったような迫力のある作品は、
今回の”二人展”を表す作品のようにも感じました。
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この他にも多数作品が展示されています!
2月24日まで開催中ですので、ぜひ展示会に足をお運びください♪
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開催日時:2月1日(土)~2月24日(月祝) 9:00~17:00
※期間中2/3(月)、2/10(月)、2/12(水)、2/17(月)は休館日
入場無料
特設ページ:https://joyibuki.info/portfolio/futariten2020/
会場:いぶき薬草の里文化センター2F ギャラリー「かくとだに」
〒521-0314 滋賀県米原市春照37
TEL:0749-58-0105
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