食べる人の体を、 優しく充してくれる素敵なお昼ごはん。
大人の事情により、しばらくの間更新が止まっておりましたが、
この度めでたく更新再開でございます。
全国のcometubuファン、そしてしずえファンの皆様、お待たせいたしました。
さて、久々の更新第一弾もやはり食べます。
今回の舞台は米原市でももっとも山間部に位置する地区、甲津原。
近畿でも人気のスキー場、奥伊吹スキー場がある場所。
前回のレポートでもお邪魔した色も自然も人も豊かな、米原が誇る秘境(!?)です。
前回は雪がこれでもか!!!と積もっている時にお邪魔しましたが、
季節は流れ、暖かい日差しと、豪雪によって生み出される本当に豊かな湧き水が村中を流れ
散策するにはとてもいい季節になっております。
目的のお店の予約の時間まで、少し甲津原を散歩して見たいと思います。
本当に、水が豊か。
急な斜面にある場所なので、水の勢いもすごいです。。。
甲津原のどこを歩いてもこの豊かな水源。
散歩していると遭遇した唐臼(からうす)
「唐臼(からうす)」
唐臼は流れ下る水を利用した精米装置である。栗の木をくり抜いた箕(み)に水が溜まり満水になると重みで箕は傾き、一気に水を流し落とす。その反動で小屋の中の杵(きね)が米を搗く(つ)く仕組みになっている。
昭和20年代までは、集落周辺の渓流沿いに約20基あり、5升ないし1斗の米を一昼夜で精米していた。
・・・だそうです。
街並みも雪の備えで、急な角度で取り付けられた屋根と、そこに貼られているなぜかブルーのトタンのコントラストが春の太陽に溶けてなんとも美しい。
なんか植物さえも、わさわさしている気がします。。。
さて、そんなこんなで「山ごはんよもぎ」さんへ。
時間についてみると、すでに予約のお客さんで満席。。。
店内はどこを見てもトゲのないおしゃれな感じで、座っているだけでも癒されます。
照明も程よい明るさで本当に居心地がいい空間を演出されております。
今日は予約をしておいた、お昼のコースをいただきたいと思います。
はじめによもぎの白湯をいただいて・・・。
まずは前菜
◯ヨモギとイチゴのスムージー
見た目は茶色なので、おいしいのか疑問だが、口に入れるとはじめはヨモギの香り、
その後いちごの甘さに変わってとてもフルーティーな感じ。ヨモギは全然邪魔してません!
◯無農薬のスナップエンドウ
塩味だけでも十分美味しい。今までマヨネーズとかと和えていたけど全く必要なし。
◯わらびのおひたし山椒風味
山椒の風味がさわやかで山椒の苦手な方でもちょうどよい味付け。
◯ホタルイカとカンゾウの酢味噌
酢味噌だが、お味噌が濃い目。ホタルイカの味噌との相性もバッチリ!
◯イブキジャコウソウ
香りが強めなので最後に食べてくださいとのこと。約束を守って最後に口に入れる。
口に入れるとジャコウソウの香りが広がり、お口の中がさっぱりと。
続いて、おばんざい盛り
◯野草の天ぷら
ごま菜・よもぎ・いたどりの新芽・りょうぶ・タラの芽の葉
タラの芽の葉は、高いところに生えるので採るのにとても苦労するそうです。がうまい!
◯緑豆とレーズンのカナッペ
お豆さんは甘くて美味しいです。前菜にもいい感じ。
◯イタドリと人参の和え物
個人的に大好きなイタドリ!!もちろん、美味しかったです!
◯ごぼうの揚げ巻
ごぼうも揚げはジューシーで優しいお味でした。
そしてメイン料理
◯レバーのトマトカレー煮
トマトとカレーはよく合います!レバーも臭みもなく、トマトで味付けしても美味しいことを発見!レバーはパサパサしがちですが、しっとり美味しい。
カレーのスパイスで血の巡りが良くなるそうです。
◯新玉ねぎの薬膳スープ
玉ねぎがトロトロで、トウキが効いててお腹に優しい味。
◯青しそと生姜の大麦ご飯
しょうががちゃんと効いていますが、程よい強さなので美味しく食べられます。青しその風味も◎
◯ウド味噌
ご飯の味付けが薄めなので、ウドを味噌で炊いたこの味噌がとってもよく合います。
さらに、デザート
◯ヨモギのケーキ
ヨモギの味がしっかりと濃く、しっとり美味しいケーキでした。
◯自家製薬草茶
最後の薬草茶はホッとします。
こんな素敵な空間とお料理を作られているのは「山のごはんよもぎ」の上野華江さん。
岐阜県大垣市出身で以前は垂井町にて「うららか」さんを経営されていましたが、
垂井では10年しかやらないと決めていたそうで、甲津原の自然が大好きでこちらに移られたそうです。
うららかさんをやっていた頃は、暮らしから食を伝えたかったのに、毎日が必死で
自分自身に全然優しくなかったので、こちらに来て、毎日家の近くでヨモギを採ったり、
干してパウダーにしたり、山菜をお客様にお出しできるよう仕込みをしたり、
今までと同じく忙しいのにはかわりないが、心はとても豊かなきもちで仕事ができています。
やっと暮らすということを丁寧に行うことができて、今はとても充実しているとおっしゃられてました。
今回も素敵な出会いと素敵なお料理でますます深く米原を感じることができました。
よもぎさんは完全予約制なので、必ず予約をしてから言ってくださいねー
食への思いと情熱が、食べる人の体を優しく充してくれる素敵なお昼ごはんでした。
ありがとうございました!ごちそうさま!
奥伊吹 山のごはん「よもぎ」
〒521-0301 滋賀県米原市甲津原452
TEL : 0749 – 59 – 0013
4月~11月 金曜・土曜・第2日曜 営業 (12月 ~ 3月 冬季休業)
ランチ(予約制) 11:00~14:00 限 定 15食
ディナー(土曜日のみ営業・予約制) 18:00~ 2名様よりご予算に応じます
カフェタイム 営業日 の 14:00 ~ 17:00