雪降る集落で生まれた、特別優秀賞。
米原市内で最も雪が多く降る場所。
それが甲津原地区。
米原市の先っぽ。
奥伊吹スキー場のある集落で、夏には伊吹の天窓という人気のイベントが開催されます。
申し遅れましたが、ナビゲーターのしずえです。
何とこの地域で全国大会で「特別優秀賞」を受賞したすごいものがあると聞いたので
早速取材に行ってきました!
・・・が、何なんでしょうこの雪は・・・。
見渡す限りの銀世界。
たまたま来られていた米原市の職員の方にお話を伺ったところ、「これでもずいぶん溶けたよ」と言っておられましたが・・・。
地元の方は雪には慣れているので、この程度の積雪では何ともないそうで、
昔は3ヶ月近く甲津原から一歩も出られなかったこともあったそう。
そのため、甲津原では保存食の文化がとても進んでいて
お味噌や漬物、また秋に釣った魚を庭の池で飼ったり、
それを燻製にして保存したりと3ヶ月間の厳しい冬に備える仕組みがたくさんあります。
また屋根の角度もこのように非常に急角度。
さらに屋根から落ちた雪が、縁側の窓ガラスを埋めてしまわないように
窓にも独自の補強が施されています。
いつもはこの近くの会場で雪合戦の大会も開催されるそうです。
さすが滋賀が誇る豪雪地帯。
こう言う景色を見ると、はしゃぎたい気持ちがおさえられないので勝手に楽しみます。
いえーい!ああ楽し。
この雪深い地域でどんな「特別優秀賞」が生まれたというのでしょうか。
甲津原交流センターを訪ねます。
しかしすごい雪です。。。
でも楽しいという。。。
解説:「物の豊かさ」よりも「心の豊かさ」が重視されるこの時期、住む人々にも訪れる人々にも快適な生活環境をイメージできるような建物です。
豊かな自然に浸ってみたくなる、留まってみたくなる環境の実現をめざし都市住民との交流拠点施設として、漬物加工施設・地域特産物販売コーナーも併設しております。甲津原の歴史・民俗を伝承する「奥伊吹ふるさと伝承館」が隣接しています。
丁寧に雪解けをしていただきました。案内してくださるのは喫茶まごころの山崎さん。
交流センターはもともとお漬物を保存する冷蔵庫があるだけの施設で、当時お仕事をされたいた山崎さんがたまたま調理師免許を所得され、その後焼き物やコーヒーの入れ方などを2年間勉強されました。
ある年の雪合戦の大会の日にゆずティーとコーヒーをお出ししたことが、お店の始まりだそうです。
今ではメニューも増え、全国からお客様がお見えになります。
高木:「山崎 さん、いったい何が特別優秀賞を受賞したのですか??」
山崎:「それは、これです!!」
高木:「お米ですか!?」
山崎:「そうなんです。なんと平成28年度第18回 米・食味鑑定分析コンクールで 初応募で全国でトップ5に選ばれました。」
高木:「すごいですね。しかし、米・食味鑑定分析コンクールってなんですか?」
山崎:「詳しくは、こちら。・・・なんちゃって。」
山崎:「一次審査では食味計を使用し、出品されましたすべての玄米の数値(水分・タンパク・アミロース・脂肪酸)を計測し、2次審査で1次審査を通過した玄米を白米に精米してから味度計を使用し味度値を計測致します。」
高木:「なかなか厳しいですね。」
山崎:「3次審査では、1次審査・2次審査により決定したお米を、熊本県菊池市で行われる、「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」にて30名の審査員による官能審査(実際に食べて味の良さや風味などを審査する)を行い、その投票結果を用い金賞もしくは特別優秀賞が決定するんです。その審査で食味値89点、味度値86点を獲得して見事、特別優秀賞を受賞したというわけです。」
高木:「で、このお米は食べられるんですか?」
山崎:「もちろんです。美味しいお米ランチ として土日限定、500円(1日10食)で販売しています。」
高木「安い!早速いただきたいのですが。」
山崎:「美味しいお米ランチの内容は、ご飯、お味噌汁、お漬物、牛すじ大根(日替わり)、おひたしになります。」
高木「おお!きました来ました!!」
お待ちどう様でした。こちらが食味値89点、味度値86点のお米を使用した美味しいお米ランチ です!」
高木:「お味噌汁のお味噌もお漬物も全てここ甲津原で生産されたもの!」
早速いただきます!
おおおお、このお米はオカズ入らず!!粘り気もありますが、少しさらっとした食感です。一粒一粒も噛めば噛むほど甘く、ピンとたっていて一口入れただけでその旨味が広がります。
オカズいらずと言いながら、この牛すじと大根の煮物も最高に美味しいです。
あっという間に完食。
このお米は販売もされているので、購入も可能です。
米原市に誕生した新しい特産品を皆様もご賞味ください。