資料館で、本物体験。

みなさまこんにちわ。

いつものしずえちゃんに変わりまして今回は全面的に、

ワタクシ北川がレポートさていただきます。

 

今回体験させていただくのは、「きな粉作り」と「なわない」体験。

会場となる、伊吹山文化資料館

こちらは

滋賀県の最高峰であり、さまざまな学術研究の宝庫として知られている伊吹山(標高1377m)の麓に、平成10年(1998)3月にオープンした資料館です。「伊吹山地とその山麓の自然と文化」をメインテーマに、伊吹山の自然に関する化石・草木・発掘で明らかになった考古資料、そして山麓に暮らした人々の生活用具・生産用具を展示しています。

このような展示がある施設ですが、予約制で様々な体験教室も開催されています。

いいですね。歴史を感じますね。

 

この日も企画展が開催されてました。

 

エントランスで切り絵の手ぬぐいがディスプレイを眺めていると。。。

「このかぼちゃ知ってる?」

と声をかけてくださったのは、資料館友の会の伊賀波さん。

今日の師匠のお一人です。

 

なんでも「ひょうたんかぼちゃ」というそうで、下の方のふくらんでいるところに種が入っているます。
3cmくらいの厚さに切って水をかけ、お皿に載せてラップをかけて電子レンジでチンするだけでも美味しく食べられるそうです。

 

さてさて今日は、石臼を使った「きなこ作り体験」からお世話になります!

今日のためにご準備いただた大豆を石臼を使ってきな粉にします。

 

「これはみんなの息が合わないと全然うまくいかないよ。」と教えてくださったのは伊吹山資料館の高橋さん。

 

では早速取り掛かりたいとおもます。

 

いった大豆を石臼ですりつぶします。入り大豆は、よく節分の豆まきに使われる豆。

 

米原市内の曲谷と言う地域では、昔、良質の石臼が作られていました。

高橋さんは伊吹山の歴史や自然のエキスパート。なんでも教えてくれます。

石臼は上にも下にも溝が切ってあり、上の穴から大豆を落としながら、時計の反対周りに回してすりつぶしていきます。

高橋さん:「こうね、こう。粉の荒さは石の上下の厚さで決まるからね。」

そのすりつぶした豆に砂糖とお塩を混ぜ込んできな粉にします。

それではやってみましょう!

 

自分のところに来たら力を加えて次の人に送ります。一人ではとても重くて回すのが大変なので、3人で力を分散して進めます。

 

「む・・・むずがしい。。。」

 

 少しづつ、豆を落としながらきな粉にしていきます。

 

おお!できてきた!!

 

引いたものを専用の竹ぼうきで集めてふるいにかけます。

どれどれ。

 

「まだ味ないで(笑)」

えへへへ。あっこぼしちゃった(笑)

 

それをお餅にまぶして、いただきます!

 

うまし!!!!

 

既製品のきな粉の何倍も大豆の味が濃くて美味しいです。

 

さて、お腹も膨れたところで次は「縄ない」にチャレンジ。

教えてくださるのは、高橋さんと安藤さん。

資料館友の会の皆さんで、小学生や修学旅行生の方に大変を通じてこの地方の暮らしを伝えておられます。

 

縄ないとは・・・稲作の副産物であるワラは稲を脱穀した後に残るもの。

 

今では、あまり使われることなく、廃棄されることさえあるワラ。しかし昔は捨てるなんてもってのほかな、超貴重な産物で古くから衣・食・住においていろいろな用途で活用されてきたのだ。有名なところでは、履物として重宝されきたわらじなどがあります。

しかし!そんなわらじや、他のどんなものを作るにしても「わら」の状態では役に立たない。

まず、このわらを紐状にする必要があります。

このわらを紐(縄)にする作業が「縄ない」昔は誰でも出来て当たり前だった作業ですが、今はその技術を持つ人も少なくなりました。

師匠によると、縄のない方は以下の通り。

作業はねじりをかけた2本のワラ束を1本の紐にする。

太めのワラを両手に持ち、根元から数センチのところで左右の束を交差させる。

 

根元の方を穂先の方へひとひねりする。足の指の間にこの結び目をはさんで縄をなっていく。・・・まぁ行くのは簡単で。。。

 


左の手のひらに2つの束をあて、手をこすり合わせるような感じで、右手を前に押し出してひねりをかける。

 

左手の指先まで右手を押し出したら、向こう側の束を手前に持ってきてまた右手を押し出してひねりをかける。

 


ワラの先の方まで、縄にしたら新しいワラを接ぎ足して、また手をこすりながら縄をなっていく。ちょうどよい長さになったら、先を結んで縄が完成する。

 

いや・・・できまへんって。。。

 

なんかボロボロなんっすけど。。。

 

難しいですね。楽しいけど。

はい、完成!

早い。こうやって少し編まないで残しておくのはしめ縄に使えるんよ。

 

せっかくやでミニわらじ作ってみよか。

 

この縄をこうやって足にかけて。。。

 

ある程度編んだら、鼻緒を作って。

しっかりと締める!

北川「もう土台が出来てきた!」

 

これにひかっかる部分を作れば、完成!

 

はいどうぞ〜。

 

あっという間に小さなわらじの完成。

 

かわいい!

 

せっかくなので自分で編んだ縄をお土産に。貴重な経験をさせていただきました。

 

皆さん良い人ばかり!本当にありがとうございました!!


2017-01-31 | カテゴリー: イベント(催し), 匠(たくみ) 

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